オスマン帝国の始まりを巡る旅:ブルサとジュマルクズク

ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地
ヤヒア・モクタール, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
トルコ共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2014年
登録基準(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻49p
英文タイトルBursa and Cumalıkızık: the Birth of the Ottoman Empire

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

トルコ北西部、ウル山(Uludağ)の麓に位置するブルサとジュマルクズクは、オスマン帝国の黎明期を今に伝える、歴史と自然が調和した美しい地域です。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの場所は、オスマン帝国が小規模な公国から大帝国へと発展していく上で、最初の首都と、その周辺に栄えた村の姿をそのまま残しています。

目次

帝国誕生の地「ブルサ」

ブルサは、1326年にオスマン帝国の初代スルタン、オスマン1世の息子オルハンによって征服され、最初の首都となりました。その後、14世紀を通じて政治、経済、そして文化の中心地として繁栄を極めました。この時期、都市には多くのモスク、マドラサ(神学校)、ハンマーム(公衆浴場)、そしてバザールが建設され、オスマン帝国の独特の都市文化が形成されていきました。現在も「緑のブルサ(Yeşil Bursa)」と呼ばれるように、美しい公園や庭園が点在する、緑豊かな都市です。

見どころハイライト:歴史的な建造物と素朴な村

ブルサとジュマルクズクの魅力は、壮麗な都市の建築と、素朴な村の暮らしの両方に触れられることです。

ブルサの見どころ

ブルサ・ウル・ジャーミィ(Bursa Ulu Camii)

「大モスク」を意味するこのモスクは、ブルサの象徴的な建物です。20のドームを持つユニークな建築様式が特徴で、内部は美しいカリグラフィー(書道)で飾られています。中央に噴水があり、静謐な雰囲気の中で祈りを捧げたり、休憩したりする人々で賑わっています。

緑のモスク(Yeşil Camii)と緑の廟(Yeşil Türbe)

鮮やかなトルコブルーのタイルで飾られた、スルタン・メフメト1世の霊廟です。ブルサの街並みの中でもひときわ目を引く美しい外観で、内部の装飾も非常に精巧です。隣接する緑のモスクも同様に美しいタイルで覆われており、ブルサを代表するオスマン建築の傑作です。

コザ・ハン(Koza Han)

オスマン時代に絹の交易で栄えた隊商宿(キャラバンサライ)です。現在も、繭や絹製品を扱うお店が集まる活気ある市場となっており、お土産探しにも最適です。中庭にはカフェがあり、歴史的な雰囲気の中で一息つくことができます。

オルハンの墓とオスマンの墓

ブルサを征服したオルハンと、その父でオスマン帝国の建国者であるオスマン1世の墓所です。ブルサの城壁跡にあり、街を一望できる高台に位置しています。

ジュマルクズク村の見どころ

オスマン時代の家々

ブルサの東に位置するジュマルクズクは、14世紀に建てられた家々が今も残る、オスマン帝国初期の農村の姿を伝える貴重な村です。石と木で造られた素朴な家々が、石畳の細い路地に沿って並んでいます。その独特の建築様式と、村人たちが今も暮らす活気ある風景は、まるでタイムスリップしたかのようです。村の家々では、地元の料理や手作りの工芸品を販売しているところもあります。

ブルサとジュマルクズク観光のヒント

アクセス: イスタンブールからフェリーや高速バスで約2〜3時間でブルサに到着します。ブルサ市内からジュマルクズク村へは、バスやタクシーでアクセスできます。

ベストシーズン: 春(4月~6月)か秋(9月~11月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は日差しが強く、冬はウル山が雪に覆われるため寒くなります。

時間: ブルサとジュマルクズクの両方をゆっくり見て回るなら、1〜2日かけて巡るのがおすすめです。

ブルサとジュマルクズクは、オスマン帝国の歴史が始まった場所を肌で感じられる、特別な世界遺産です。活気ある大都市と、時が止まったかのような素朴な村。その対照的な景観の中に、帝国のルーツが息づいているのを感じてみませんか?

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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