悠久の歴史が息づくオアシス都市:ウズベキスタン「ブハラの歴史地区」

ブハラ
ウズベキスタン共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1993年/2016年範囲変更
登録基準(ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻63p
英文タイトルHistoric Centre of Bukhara

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

広大なウズベキスタンの砂漠の中に、まるで時間が止まったかのように、中世の街並みがそのまま残る美しい古都があります。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されている「ブハラの歴史地区」です。シルク・ロードの重要な中継地として、2000年以上にわたって栄え、イスラム世界の学術、文化、信仰の中心地の一つとして輝きを放ちました。

目次

交易と学術が花開いた「聖なるブハラ」

ブハラは、9世紀から10世紀にかけて、サーマーン朝の首都として最も栄え、イスラム世界を代表する学術都市となりました。多くの哲学者、科学者、そして文学者がこの地で学び、教えを広めたことから、「ブハラはイスラムの柱」と称されました。

その後も、カラハーン朝、ティムール朝、そしてブハラ・ハーン国といった様々な王朝の支配下で、ブハラはシルク・ロードの心臓部として、その重要性を保ち続けました。壮麗なモスクやマドラサ(神学校)、そして隊商宿(キャラバンサライ)が数多く建設され、都市は活気にあふれていました。

見どころハイライト:迷路のような街並みを歩く

ブハラの歴史地区は、迷路のように入り組んだ路地と、壮麗なモスクやマドラサが共存する、独特の雰囲気を持っています。歩きながら、歴史の息吹を感じてみましょう。

カラーン・ミナレット(Kalyan Minaret)

ブハラの象徴であり、最も有名な建造物です。高さ約47メートルのこのミナレットは、11世紀に建設された、カラハーン朝建築の傑作です。その堅牢なレンガ造りと、幾何学模様の装飾は、見る者を圧倒します。かつては、この塔の上から罪人が突き落とされたことから「死の塔」とも呼ばれましたが、現在では美しい灯台のように街を見守っています。

カラーン・モスク(Kalyan Mosque)

カラーン・ミナレットの隣に位置する、広大なモスクです。約1万2千人を収容できると言われ、その広大な中庭は、イスラム建築の美しさを感じさせてくれます。

ミル・アラブ・マドラサ(Mir-i-Arab Madrasa)

カラーン・モスクの向かいに位置する、ブハラで最も美しいマドラサの一つです。現在も神学校として使われており、その内部に入ることはできませんが、鮮やかな青いタイルのドームとファサード(正面)は、見る者を魅了します。

サマン朝廟(Samanid Mausoleum)

9世紀から10世紀にかけて建設された、イスラム建築の初期の傑作です。サーマーン朝の君主イスマーイール・サマーニーの墓廟で、繊細なレンガ細工でできた外壁は、見る角度によって表情を変え、その美しさは息をのむほどです。

リャビ・ハウズ(Lyab-i Hauz)

ブハラの街の中心にある、池と広場です。かつては、この池の周りに、隊商宿やモスク、そしてマドラサが建ち並び、人々が集まる憩いの場でした。現在も、その周りのレストランやカフェで人々が賑わっており、活気あふれる当時の雰囲気を想像することができます。

ブハラ観光のヒント

アクセス: ウズベキスタンの首都タシケントやサマルカンドから、高速鉄道や国内線でアクセスできます。

ベストシーズン: 春(4月~6月)か秋(9月~10月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は非常に暑く、冬は寒くなります。

服装: モスクや廟を訪れる際は、肌の露出の少ない服装を心がけましょう。

ブハラは、歴史の重みと、そこに息づく人々の活気が共存する、特別な場所です。迷路のような路地を歩きながら、シルク・ロードの歴史と、イスラム世界の信仰の深さを感じてみませんか?

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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