| 国 | イスラエル国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2005年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅴ) |
| その他の区分 | 文化的景観 |
| 公式テキストページ | 中巻65p |
| 英文タイトル | Incense Route – Desert Cities in the Negev |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
イスラエルの南部に広がるネゲヴ砂漠。その広大な荒野に、かつて古代世界で黄金にも匹敵する価値を持った香料が運ばれた交易路の跡があります。ユネスコ世界遺産にも登録されている「ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群」は、古代の隊商たちが命をかけて旅した道と、その道沿いに栄えたナバテア人の都市遺跡を今に伝えています。
香料が築いた砂漠の文明
この交易路は、アラビア半島南部で採取された乳香や没薬といった香料を、地中海世界へと運ぶために、紀元前3世紀頃から開拓されました。これらの香料は、宗教儀式や医薬品、香水として高値で取引され、この交易を独占したのが、卓越した水利技術と商業センスを持っていたナバテア人でした。
彼らは、ネゲヴ砂漠の厳しい環境を克服し、交易路の要衝に多くの都市を築き、莫大な富を蓄えました。しかし、ローマ帝国が海路による交易を活発化させると、陸路である香料の道は徐々に衰退し、やがて砂漠の中に忘れ去られました。
見どころハイライト:砂漠のオアシス都市を巡る
世界遺産「ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群」は、香料の道と、その道沿いに点在する4つのナバテア人の都市遺跡で構成されています。
ハルッツァ(Haluza)
ナバテア人の主要な都市の一つで、紀元2世紀頃に最盛期を迎えました。現在も、住宅、教会、そして劇場などの遺跡が残されており、当時の都市生活を垣間見ることができます。特に、ビザンツ帝国時代の教会跡からは、美しいモザイクの床が発見されています。
マムシト(Mamshit)

ネゲヴ砂漠の東部に位置する、比較的保存状態の良い都市遺跡です。この都市は、ローマ帝国時代に交易拠点として栄えました。要塞、教会、そして浴場跡などが残されており、当時の建築様式や都市の構造を理解する上で貴重な場所です。
アヴダト(Avdat)

香料の道の重要な中継地であり、ナバテア人、ローマ、そしてビザンツ帝国といった様々な時代に利用されました。丘の上に広がる遺跡からは、神殿、浴場、教会、そしてブドウを圧搾するための施設などが発掘されており、当時の豊かな農業も示しています。
シヴタ(Shivta)

ネゲヴ砂漠の西部にある、ビザンツ帝国時代の都市遺跡です。この都市は、灌漑農業によって発展したと言われています。3つの教会跡と、住宅、そして公共広場がよく保存されており、当時の人々の信仰と暮らしを肌で感じることができます。
ネゲヴ観光のヒント
アクセス: イスラエルのテルアビブやエルサレムから、車でネゲヴ砂漠へ向かうのが一般的です。各遺跡は点在しているため、レンタカーを利用するか、ツアーに参加するのがおすすめです。
ベストシーズン: 3月から5月、または9月から11月にかけての、比較的涼しい時期が観光に適しています。日差しが強いので、十分な水分補給と日焼け対策を忘れずに。
時間: 広大な砂漠の中に遺跡が点在しているため、すべての見どころを巡るには、数日をかけて旅をするのが良いでしょう。
ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群は、荒涼とした砂漠の中に、古代文明の知恵と活気が息づいている、特別な場所です。隊商たちが夢見たロマンに思いを馳せながら、イスラエルの歴史の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか?
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まだまだ本数が少ないですが、頑張って随時更新しております!
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