交易が育んだ東洋の巨大迷路:イラン「タブリーズの歴史的バザール群」

タブリーズの歴史的バザール群
Fars Media Corporation, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons
イラン・イスラム共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2010年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻69p
英文タイトルTabriz Historic Bazaar Complex

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

イラン北西部、アゼルバイジャン国境に近いタブリーズの街の中心に、まるで時間が止まったかのような巨大な迷路が広がっています。それが、ユネスコ世界遺産にも登録されている「タブリーズの歴史的バザール群」です。シルク・ロードの重要な中継地点として、何世紀にもわたって交易と文化の中心地として栄えたこのバザールは、世界最大かつ最も保存状態の良い屋根付き市場の一つです。

目次

東西の文明が交差する要衝

タブリーズは、紀元前にはすでに交易の拠点として知られており、特に13世紀から18世紀にかけて、モンゴル帝国イルハン朝やサファヴィー朝の首都として、その重要性を高めました。シルク・ロードの要衝として、ヨーロッパ、アラブ、インド、中国から集まる商人たちが、絨毯、絹、香辛料といった貴重な商品を取引し、文化と技術を交換しました。

タブリーズのバザールは、その商業的、政治的な重要性から、多くの歴史的建造物を含むように発展しました。何世紀にもわたって増改築が繰り返され、様々な時代と様式の建築が混在する、複雑で魅力的な空間が形成されました。

見どころハイライト:活気あふれる巨大市場

タブリーズのバザールは、迷路のように入り組んだ多くの通りと、それぞれに特化した商品が並ぶ区画で構成されています。

絨毯市場

タブリーズのバザールで最も有名なのが、絨毯市場です。ペルシア絨毯は、その緻密なデザインと卓越した品質で世界的に知られていますが、ここには最高級の絨毯を扱う店が軒を連ねています。店に入ると、色とりどりの美しい絨毯の山に圧倒され、まるで芸術品を鑑賞しているかのような気分になります。

アミール・バザール

金や宝石を扱う区画です。その豪華な装飾と、きらびやかな商品が並ぶ様子は、かつてのタブリーズの富を物語っています。

ムザッファリーイェ(Mozaffariyeh)

バザールの中庭(キャラバンサライ)の一つで、特に美しい建築様式と、その活気ある雰囲気で知られています。かつては、多くの商人がここで休憩し、商品の取引を行っていました。

カシュメ・バザール

スパイス、ハーブ、そしてドライフルーツを扱う区画です。あたりには香辛料の豊かな香りが漂い、活気に満ちています。

学校(マドラサ)とモスク

バザールの中には、イスラム神学校やモスクも点在しています。これらは、バザールが単なる商業施設ではなく、学術と信仰の中心でもあったことを示しています。

タブリーズ観光のヒント

アクセス: タブリーズには国際空港があり、イランの主要都市や周辺国からアクセスできます。

ベストシーズン: 春(4月~6月)か秋(9月~11月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は非常に暑く、冬は寒くなります。

街歩き: バザールは非常に広いので、迷子にならないように注意が必要です。ゆっくりと散策して、お店の人との会話を楽しむのも良いでしょう。

服装: イスラム教の国ですので、肌の露出の少ない服装を心がけましょう。特に女性は、スカーフなどで髪を覆うことが求められます。

タブリーズの歴史的バザール群は、単なる市場ではありません。それは、シルク・ロードの歴史、そしてペルシアの文化と芸術が凝縮された、生きた博物館です。この巨大な迷路に足を踏み入れ、活気あふれる商人たちの声を聞きながら、太古のロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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