| 国 | ウズベキスタン共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2000年/2016年危機遺産登録 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | 危機遺産 |
| 公式テキストページ | 中巻78p |
| 英文タイトル | Historic Centre of Shakhrisyabz |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ウズベキスタンの南部、ザラフシャン山脈の麓に位置するシャフリサブズは、ユネスコ世界遺産にも登録されている、歴史と芸術が凝縮された美しい街です。「緑の街」を意味するその名の通り、豊かな自然に恵まれたこの地は、14世紀に中央アジアを統一した大英雄、ティムールの生誕地として、特別な歴史的価値を持っています。彼は故郷に、壮麗な宮殿や霊廟を次々と築き上げ、帝国の栄光を永遠に刻みつけようとしました。
英雄ティムールが愛した故郷
シャフリサブズは、紀元前にはすでに交易の拠点として栄えていましたが、その歴史が最も輝いたのは、ティムール朝の時代です。ティムールは、サマルカンドを首都と定めた後も、故郷であるシャフリサブズを深く愛し、自身の夢をこの地に託しました。彼は、壮大な宮殿「アク・サライ」や、家族の霊廟、そして壮麗なモスクを建設し、この街を帝国の精神的な中心地へと変えようとしました。
しかし、彼の死後、首都がサマルカンドに固定されたことで、シャフリサブズは徐々にその重要性を失いました。その結果、多くの歴史的建造物が破壊されましたが、それでも残された遺跡は、ティムール朝の建築技術と芸術性の高さを今に伝えています。
見どころハイライト:ティムールが築いた壮麗な夢の跡
シャフリサブズの歴史地区は、ティムール朝時代の建築物が集中しており、その壮大さに圧倒されます。
アク・サライ宮殿(Ak Saray Palace)
「白い宮殿」を意味する、ティムールが建設した壮大な宮殿の跡です。現在は高さ約40メートルもの巨大な門の一部しか残っていませんが、かつては高さ約70メートルにも達し、中央アジアで最も高い建築物であったと言われています。青や白の美しいタイルで飾られたその門は、見る者にティムールの権力と、この宮殿のスケールの大きさを想像させます。
ドルット・ティロヴァト建築群(Dorut Tilovat Complex)
「瞑想の家」を意味する、複数の歴史的建造物で構成された建築群です。ここには、ティムールの父タラガイの墓廟や、美しいタイルで飾られたドームを持つモスク、そしてマドラサ(神学校)があります。その静謐な雰囲気は、かつて多くの人々がここで信仰を深めたことを物語っています。
ドルッサアーダト建築群(Dorussaodat Complex)
「権力の家」を意味する、ティムールが自身の霊廟として建設した建築群です。ここには、ティムールの長男ジャハーンギールの霊廟や、ティムール自身が使用するために造られた地下の霊廟があります。ティムールは結局サマルカンドのグーリ・アミール廟に埋葬されましたが、この場所からは、彼の故郷に対する深い愛情を感じることができます。
シャフリサブズ観光のヒント
アクセス: ウズベキスタンの首都タシケントやサマルカンドから、高速鉄道やバスでアクセスできます。サマルカンドからは日帰り観光も可能です。
ベストシーズン: 春(4月~6月)か秋(9月~10月)が、気候が穏やかで観光に適しています。夏は非常に暑く、冬は寒くなります。
服装: イスラム教の国ですので、モスクや廟を訪れる際は、肌の露出の少ない服装を心がけましょう。
シャフリサブズは、大英雄ティムールの夢と故郷への愛が凝縮された、特別な場所です。壮大な宮殿の跡を歩きながら、中央アジアの歴史のロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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