シルク・ロード:ザラフシャン・カラクム回廊

ザラフシャン・カラクム回廊
カルポダクス, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
タジキスタン共和国、トルクメニスタン、ウズベキスタン共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2023年
登録基準(ⅱ)(ⅲ)(ⅴ)
その他の区分
公式テキストページ中巻60p
英文タイトルSilk Roads: Zarafshan-Karakum Corridor

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

シルク・ロード:ザラフシャン・カラクム回廊とは

シルク・ロード交易網の中心部に延びる回廊

「シルク・ロード:ザラフシャン・カラクム回廊」は、中央アジアにおける交易と文化交流の重要な経路を構成する遺産であり、2023年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この回廊は、主にウズベキスタンとトルクメニスタンを横断しており、ザラフシャン川流域の肥沃な地域から、カラクム砂漠の乾燥地帯に至るまで、東西の商業と文化の架け橋となる道筋を形成してきました。

このルートは古代より、絹や香辛料、金属製品など多様な交易品の輸送に用いられただけでなく、宗教、建築、技術、言語など、さまざまな文化要素の伝播にも大きく寄与してきました。ザラフシャン・カラクム回廊には、都市遺跡、要塞、隊商宿(キャラバンサライ)、礼拝施設、水利施設など、シルクロードの発展を支えた31件の構成資産が含まれております。

例えば、メルブ遺跡やヴァブケント・ミナレットといった都市遺跡には、ゾロアスター教や仏教、イスラム教など、異なる宗教の共存と交差の痕跡が認められます。建築物には、サーマーン朝やセルジューク朝、ティムール朝といった時代ごとの特徴が見られ、中央アジアにおける建築技術の発展と様式の変遷を理解するうえで貴重な手がかりとなっています。

また、砂漠地帯における生活を可能にした水利施設の存在も見逃せません。カナートや井戸、貯水槽などのシステムは、乾燥地での定住と交易活動を支えるインフラとして、歴史的価値とともに高度な工学的知識を示しています。

この回廊は、シルクロード全体における東西交流のダイナミズムを体現するものであり、ユーラシア大陸内陸部における文明の連続性と多様性を示す証拠となっております。交易路としてだけでなく、文化と精神の往来の舞台でもあった本遺産は、現代においても多文化共生の象徴としてその意義を保ち続けています。

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世界遺産ハントの管理人。

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