ゴールの旧市街とその要塞

ゴールの旧市街とその要塞
ランディーパ・ダナラトナ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
スリランカ民主社会主義共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1988年
登録基準(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻81p
英文タイトルOld Town of Galle and its Fortifications

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ゴールの旧市街とその要塞とは

植民地時代の各国の建築物が残る貿易港

ゴールの旧市街とその要塞は、スリランカの南西部に位置する歴史的な地区で、スリランカのコロンボ市から南へ約120kmの距離にあります。この地域は、16世紀から19世紀にかけて欧州の植民地勢力によって築かれた要塞とその周辺の旧市街で、世界遺産にも登録されている重要な文化遺産です。

ゴールの歴史は、ポルトガルがスリランカに到来した16世紀にさかのぼります。ポルトガルは、ゴールの地に最初の要塞を築き、その後、オランダ、イギリスがそれぞれ支配権を握りました。特にオランダによる支配が長期間にわたり、ゴールの要塞や街並みにオランダの影響を色濃く残しています。

ゴール要塞は、最初のポルトガル人による建設からオランダ、イギリスにかけて改修と拡張が行われ、現在でもその壮大な姿を留めています。要塞は海岸線に沿った戦略的な位置にあり、その大きな石壁と堅固な構造は、当時の軍事技術を示すものです。ゴール要塞の城壁は、高さが最大で12メートル以上あり、内部には当時の軍事施設や倉庫、砲台などが配置されていました。また、ゴールの港は、インド洋を航行する商船や船舶にとって重要な交易拠点となり、スリランカの歴史的な貿易と交流の中心でもありました。

旧市街は、要塞の周辺に広がる地域で、ヨーロッパ風の建物が並ぶ街並みが特徴です。特にオランダ時代に建てられた建物群は、ヨーロッパの伝統的な建築様式とスリランカのローカルな影響を融合させたものとなっており、ゴールならではの独特の景観を作り出しています。石畳の道や古い商店、教会、モスクなどが並び、当時の文化的交流の名残を感じさせます。

ゴールの旧市街には、いくつかの重要な歴史的建造物があります。例えば、オランダの教会である「オランダ教会」や、イギリス時代に建てられた「ゴール灯台」などです。ゴール灯台は、1796年にイギリス人によって建てられ、今日でも運行されており、ゴールのシンボル的存在となっています。また、「ゴールの鐘楼」や「サンタ・マリア教会」も、ゴールの歴史を語る上で欠かせない建物です。

さらに、ゴールの旧市街には、当時の港町として繁栄した証が多く残されています。港は、インド洋を行き交う交易船が集まり、さまざまな文化や商品が交流した場所でもありました。これにより、ゴールはアジアと欧州を結ぶ重要な貿易拠点となり、商業だけでなく、文化的な交流の場ともなっていました。

今日のゴールは、観光地としても人気があります。観光客はその美しい景観を楽しむとともに、歴史的な街並みを散策し、スリランカの多文化的な遺産を体験することができます。特に、ゴールの旧市街は、スリランカの歴史を感じさせるとともに、ヨーロッパとアジアが交錯する場所としても貴重な遺産です。

ゴールの旧市街と要塞は、その歴史的、文化的な価値が高く評価され、世界遺産に登録されています。これは、ゴールが持つ歴史的な意義、建築的な特徴、そして多様な文化が融合した背景が、世界の文化遺産としての価値を証明するものです。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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