マーク・ランドン(1982年撮影、2021年デジタル化), CC0, via Wikimedia Commons
| 国 | ギリシャ共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1986年 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻25p |
| 英文タイトル | Temple of Apollo Epicurius at Bassae |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ヴァッセのアポロン・エピクリオス神殿とは
ギリシャとヘレニズムが融合した異色の神殿
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿(Temple of Apollo Epicurius at Bassae)は、ギリシャのペロポネソス半島西部、アルカディア地方の山岳地帯に位置する古代ギリシャの神殿であり、1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。この神殿は、古代ギリシャ建築の中でも特異な構造を持ち、ドーリア式、イオニア式、コリント式の3つの建築様式を融合させた革新的な建築物として評価されています。
地理と歴史的背景
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿は、標高1,130メートルの山岳地帯に位置し、周囲を自然に囲まれた静寂な環境の中に建てられています。
- 建設の目的
紀元前5世紀後半、フィガリアの住民が戦争中に疫病から救われたことへの感謝として、太陽神であり治癒の神でもあるアポロに捧げるために建設しました。 - 建築家
神殿の設計は、アテネのパルテノン神殿を手掛けた建築家イクティノスによるものとされています。
建築の特徴
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿は、古代ギリシャ建築の中でも独特な構造を持つ神殿として知られています。
- 建築様式の融合
外部はドーリア式の列柱で囲まれ、内部にはイオニア式の柱が並び、中央には最古のコリント式柱が配置されています。 - 神殿の配置
通常のギリシャ神殿は東西方向に建てられますが、この神殿は珍しく北南方向に配置されています。 - 保存状態
神殿は比較的良好な状態で保存されており、現在は保護のために巨大なテントで覆われています。
文化的価値と遺産保護
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿は、古代ギリシャ建築の発展を示す貴重な遺跡として、世界的に重要な文化遺産です。
ユネスコの世界遺産登録後、ギリシャ政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、風化や地震の影響を抑えるための修復作業が継続的に行われています。
現代における意義
バッサイのアポロ・エピクリオス神殿は、古代ギリシャの建築技術と宗教文化を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、異なる建築様式の融合や神殿の配置の独自性を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、ギリシャの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の美しさを体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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