| 国 | アルジェリア民主人民共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1980年 |
| 登録基準 | (ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻269p |
| 英文タイトル | Al Qal’a of Beni Hammad |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
城塞都市ベニー・ハンマードとは
交易都市として発展したハンマード朝の首都
ベニ・ハマドの砦(Al Qal’a of Beni Hammad)は、アルジェリア北部の山岳地帯に位置する歴史的遺跡であり、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。11世紀初頭に建設されたこの砦は、ハマド朝の初代君主ハマド・イブン・ブルギーンによって首都として整備され、当時の都市計画やイスラム建築の優れた例として高く評価されています。
ベニ・ハマドの砦は、標高約1000メートルの山の中に築かれ、軍事的要塞としての役割と同時に、政治・文化の中心地としても栄えました。都市には宮殿、モスク、住宅地、水路などが整備され、特に壮麗なエル・マンスール宮殿(El Mansour Palace)はハマド朝の繁栄を象徴する建築物として知られています。この宮殿は、美しい庭園や柱廊を備えた壮大な構造であり、当時のイスラム都市の精巧な建築技術を伝えています。
砦内にあるベニ・ハマド大モスク(Great Mosque of Beni Hammad)は、現在も遺跡として残っており、その高さ約20メートルのミナレット(尖塔)は、北アフリカにおけるイスラム建築の発展を示す重要な構造物です。このモスクは、ハマド朝の宗教的な中心地として機能し、都市の繁栄と文化の融合を物語っています。
しかし、12世紀には都市が放棄され、現在では遺跡としてその歴史の名残を残しています。ベニ・ハマドの砦は、城壁や建造物が比較的良好な状態で保存されており、ハマド朝の都市計画や建築様式を知る上で貴重な資料となっています。
この遺跡を訪れることで、11世紀の北アフリカにおけるイスラム都市の姿を垣間見ることができ、当時の政治や文化の中心地がどのように機能していたかを学ぶことができます。ベニ・ハマドの砦は、歴史的な価値と壮麗な建築が融合した、アルジェリアを代表する世界遺産のひとつです。

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