Dhx1, CC0, via Wikimedia Commons
| 国 | オーストラリア連邦 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2019年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅴ) |
| その他の区分 | 文化的景観 |
| 公式テキストページ | 下巻455p |
| 英文タイトル | Budj Bim Cultural Landscape |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
バジ・ビムの文化的景観とは
先住民が築いた世界最大かつ最古の水産養殖システム
バジ・ビムの文化的景観は、オーストラリア南東部のビクトリア州に位置し、2019年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、先住民グンディッジマラ族によって約6,600年前から維持されてきた世界最古級の水産養殖システムを含む貴重な文化遺産として高く評価されています。
地理と歴史的背景
バジ・ビムの文化的景観は、バジ・ビム火山、テイ・ラック(コンダ湖)、クルトニッチ湿地、ティレンダラ地域の4つの主要な構成要素から成り立っています。
- 火山活動と地形の形成
約27,000年前にバジ・ビム火山が噴火し、その溶岩流が周辺の地形を形成しました。 - 水産養殖の発展
グンディッジマラ族は、溶岩流を利用して水路や堰を築き、短鰭ウナギ(Kooyang)を捕獲・養殖する高度な水産養殖システムを構築しました。 - 持続可能な生活基盤
この養殖システムは、グンディッジマラ族の社会・経済の基盤となり、数千年にわたって維持されてきました。
主要な景観と特徴
バジ・ビムの文化的景観には、先住民の知恵と自然環境が融合した独特の景観が広がっています。
- 溶岩流による水路網
溶岩の地形を活用した水路が張り巡らされ、ウナギの捕獲・養殖に適した環境が整えられています。 - 石造りの住居跡
地域内には、グンディッジマラ族が定住していた石造りの住居跡が点在し、彼らの生活様式を示しています。 - 湿地と湖の生態系
湿地帯や湖が広がり、多様な動植物が生息する豊かな生態系を形成しています。
文化的価値と遺産保護
バジ・ビムの文化的景観は、先住民の持続可能な資源管理と伝統的な知識を示す重要な遺産として、世界的に認識されています。
ユネスコの世界遺産登録後、オーストラリア政府やグンディッジマラ族による保護活動が進められています。特に、観光による環境負荷を軽減するための管理計画が策定され、持続可能な遺産保護が行われています。
現代における意義
バジ・ビムの文化的景観は、先住民の知識と環境管理の重要性を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、気候変動の影響や、持続可能な資源利用の重要性を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、オーストラリアの壮大な文化景観と先住民の知恵の価値を体験しながら、地球環境の未来について考える機会を得ることができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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