ブハラの歴史地区

ブハラの歴史地区
ユーヤシク, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ウズベキスタン共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1993年/2016年範囲変更
登録基準(ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)
その他の区分
公式テキストページ中巻63p
英文タイトルHistoric Centre of Bukhara

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ブハラの歴史地区とは

シルクロードの面影を残すイスラム教の聖都

ブハラの歴史地区は、ウズベキスタンに位置する中央アジアでも特に保存状態の良いイスラーム都市の一つであり、1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この都市は、シルクロードの交差点に栄えた長い歴史を有し、2,000年以上にわたり商業、学術、宗教の中心地として繁栄してきました。とりわけ9世紀から10世紀にかけてのサーマーン朝の時代には、イスラーム文明の重要な拠点として知られ、多くの宗教学者や科学者が活動したことでも著名です。

歴史地区には、数多くのモスクやマドラサ(神学校)、キャラバンサライ(隊商宿)、バザールといったイスラーム都市ならではの建築が今も数多く残されており、かつての賑わいを偲ばせる空間となっております。とくに有名なのは、カラーン・モスクとその向かいに建つミル・アラブ・マドラサです。両者は広場を囲むように配され、ブルータイルが美しいファサードと堂々としたミナレットが壮観な調和を見せています。カラーン・ミナレットは1127年に建てられた高さ約47メートルの塔で、当時の建築技術の粋を集めた構造物とされています。

また、イスマイール・サーマーニー廟は、ブハラにおける最古級のイスラーム建築であり、レンガによる幾何学的装飾が特徴的です。この廟はサーマーン朝初代君主の墓所で、非常に高い保存状態を誇っており、中央アジアにおけるイスラーム建築の黎明を伝える重要な遺構です。その他にも、ラビハウズ周辺の集落や古いバザールのドーム屋根、隊商宿の遺構などが、当時の都市生活を物語っています。

ブハラはまた、ゾロアスター教、仏教、キリスト教、そしてイスラームといった多様な宗教が共存してきた歴史を有し、その多様性は町の建築や文化に反映されています。街全体が計画的なイスラーム都市として整備されており、都市の核に宗教施設、行政施設、市場が集まり、周囲に住居や工房が展開する伝統的構造を保っています。

今日のブハラは、過去と現在が調和する魅力的な都市として、世界中の訪問者を魅了しています。歴史地区の保存・修復は地元と国際的な協力により継続されており、ブハラは今なお、文化遺産としての輝きを放ち続けているのです。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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