ブトリントの考古遺跡

ブトリントの考古遺跡
マーク・モレル, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
アルバニア共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1992年/1999年範囲拡大、2007年範囲変更
登録基準(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ下巻27p
英文タイトルButrint

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ブトリントの考古遺跡とは

ギリシャ、ローマ、ビザンツにまたがる植民都市

ブトリント(Butrint)は、アルバニア南部に位置する古代都市遺跡であり、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、先史時代から続く人類の定住地であり、ギリシャ植民地、ローマ都市、ビザンティン帝国の中心地として発展した歴史的な場所として評価されています。

地理と歴史的背景

ブトリントは、地中海世界の重要な交易拠点として栄え、紀元前8世紀頃にはギリシャ人による植民地が形成されました。

  • ギリシャ植民地時代
    紀元前4世紀には、エペイロス王国の影響を受けながら都市が発展し、壮麗な神殿や劇場が建設されました。
  • ローマ時代の繁栄
    紀元前2世紀にローマ帝国の支配下に入り、都市は浴場やフォーラムなどの公共施設を備えた繁栄した都市へと変貌しました。
  • ビザンティンとヴェネツィア時代
    ビザンティン帝国の統治下で宗教的中心地となり、その後ヴェネツィア人による短期間の支配を経て、中世には湿地化が進み、都市は放棄されました。

主要な建築物

ブトリントには、古代ギリシャ・ローマ・ビザンティン時代の建築の傑作とされる遺跡が点在しています。

  • 劇場
    紀元前3世紀に建設されたギリシャ式劇場で、ローマ時代に改修されました。
  • アクロポリス
    古代都市の中心部に位置し、要塞として機能していました。
  • バプティステリウム(洗礼堂)
    6世紀に建設されたキリスト教の洗礼堂で、美しいモザイク装飾が施されています。
  • ヴェネツィア時代の城塞
    15世紀にヴェネツィア人によって建設された要塞で、都市の防衛拠点として使用されました。

文化的価値と遺産保護

ブトリントは、地中海世界の歴史的変遷を示す貴重な遺跡として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、アルバニア政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、湿地化や観光の影響を抑えるための修復作業が継続的に行われています。

現代における意義

ブトリントは、古代地中海世界の都市文化と建築技術を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ギリシャ・ローマ・ビザンティン文明の影響を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、アルバニアの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の美しさを体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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