| 国 | ドミニカ共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1990年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅳ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻378p |
| 英文タイトル | Colonial City of Santo Domingo |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
植民都市サント・ドミンゴとは
スペイン人による最初の植民都市
サント・ドミンゴの植民都市(Colonial City of Santo Domingo)は、ドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴに位置する歴史的地区であり、1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、1498年にスペインによって設立された新世界最初のヨーロッパ植民地であり、アメリカ大陸における最古の大聖堂、要塞、宮殿が現存する貴重な遺産です。
歴史と文化的背景
サント・ドミンゴは、クリストファー・コロンブスの弟、バルトロメ・コロンによって1498年に設立されました。この都市は、スペインの植民地支配の中心地として発展し、ラテンアメリカの植民都市のモデルとなりました。スペイン帝国の影響のもと、サント・ドミンゴには新世界初の大学、大聖堂、病院、要塞が建設され、ヨーロッパ文化の拠点となりました。
この都市は、ハリケーン、海賊の襲撃、侵略戦争などの歴史を乗り越えながら、現在までその植民地時代の建築を維持しています。
主要な遺跡と特徴
- プリマダ大聖堂(Catedral Primada de América)
1523年に建設されたアメリカ大陸最古のカトリック大聖堂。スペインのゴシック・ルネサンス様式を採用。 - オサマ要塞(Fortaleza Ozama)
新世界で最も古いヨーロッパ式要塞のひとつであり、スペインの防衛拠点として使用された。 - アルカサル・デ・コロン(Alcázar de Colón)
クリストファー・コロンブスの息子、ディエゴ・コロンの宮殿であり、スペイン植民地の行政の中心だった。 - ラス・ダマス通り(Calle Las Damas)
アメリカ大陸最古の舗装道路のひとつであり、植民地時代の雰囲気を今に伝える歴史的な通り。
文化と社会構造
サント・ドミンゴの植民都市は、スペイン植民地時代の影響を強く受けており、カトリック教会、スペイン風の都市計画、植民地建築が現存しています。また、ラテンアメリカ全体に影響を与えた都市設計のモデルとなり、スペインの支配の象徴として機能しました。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、サント・ドミンゴの植民都市では考古学的調査や遺跡保護活動が進められています。しかし、都市開発や環境変化による影響が懸念されており、持続可能な保護活動が求められています。ドミニカ共和国政府や地域コミュニティが協力しながら、遺跡の維持管理と観光の調和を図る取り組みを進めています。
サント・ドミンゴの植民都市を訪れることで、新世界最初のヨーロッパ都市の歴史や建築の美しさを体験し、スペイン植民地時代の文化遺産を学ぶことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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