ホセ・エウジェニオ・ゴメス・ロドリゲス, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
| 国 | メキシコ合衆国 |
|---|---|
| 登録区分 | 自然遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1993年 |
| 登録基準 | (ⅹ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻481p |
| 英文タイトル | Whale Sanctuary of El Vizcaino |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
エル・ビスカイノ鯨保護区とは
クジラの集まる「海のゆりかご」
エル・ビスカイノ鯨保護区(Whale Sanctuary of El Vizcaino)は、メキシコ北西部のバハ・カリフォルニア半島に位置する広大な自然保護区であり、1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、コククジラをはじめとする海洋哺乳類の繁殖地として世界的に重要な地域として評価されています。
地理と自然環境
エル・ビスカイノ鯨保護区は、約370,000平方キロメートルの広大な面積を持ち、太平洋沿岸のセバスティアン・ビスカイノ湾に広がる2つの潟(ラグーン)を中心に構成されています。
- オホ・デ・リエブレ潟
コククジラの繁殖地として特に重要な場所であり、毎年冬になると多くのクジラがこの地域に集まります。 - サン・イグナシオ潟
もうひとつの主要な繁殖地であり、クジラの出産や子育てが行われる場所です。 - 砂漠と高原地帯
保護区の内陸部には砂漠が広がり、標高2,000メートルほどの高原地帯も含まれています。
生物多様性
エル・ビスカイノ鯨保護区は、海洋哺乳類だけでなく、多様な生態系を維持する地域です。
- コククジラの繁殖地
世界のコククジラの約半数がこの地域で生まれるとされ、繁殖に最適な環境が整っています。 - 海洋哺乳類の生息地
バンドウイルカ、キタゾウアザラシ、カリフォルニアアシカなどが生息しています。 - 絶滅危惧種のウミガメ
4種類のウミガメが生息し、保護活動が進められています。
文化的価値と遺産保護
エル・ビスカイノ鯨保護区は、先住民族の伝統的な土地であり、彼らの文化や信仰と深く結びついています。ユネスコの世界遺産登録後、メキシコ政府や国際機関による保護活動が進められています。
この地域では、持続可能な観光が推奨されており、環境保護のための取り組みが強化されています。また、先住民族の知識を活用した保護活動が行われ、地域の生態系を守るための活動が進められています。
現代における意義
エル・ビスカイノ鯨保護区は、地球環境の変化と生物多様性の保護を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、気候変動や海洋汚染の影響を観察する重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、メキシコの自然と文化の融合を学びながら、壮大な景観と生態系の多様性を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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