巨大な岩山に刻まれたヒンドゥー王国の栄華:ハンピの都市遺跡

ハンピ
インド
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1986年/2012年範囲変更
登録基準(ⅰ)(ⅲ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻54p
英文タイトルGroup of Monuments at Hampi

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

インド南部、カルナータカ州に広がるハンピは、まるで別の惑星に降り立ったかのような、ユニークな景観を持つ古代都市の遺跡です。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの地は、14世紀から16世紀にかけて南インドを支配したヴィジャヤナガル王国の首都でした。巨大な花崗岩の岩山がゴロゴロと転がる独特の風景の中に、ヒンドゥー建築の傑作が点在するハンピは、見る者を圧倒する歴史と自然の融合を体験させてくれます。

目次

強大なヒンドゥー王国「ヴィジャヤナガル」の都

ヴィジャヤナガル王国は、ムガル帝国と並び称されるほどの強大な力を持ったヒンドゥー王朝でした。ハンピは、その首都として最盛期には50万人の人口を擁し、「世界の都市」と称されるほどの繁栄を極めました。東南アジアやヨーロッパとの交易拠点として、ダイヤモンドや真珠、香辛料などの貴重な商品が行き交い、その富は莫大なものでした。

しかし、1565年にイスラム連合軍とのターリコータの戦いに敗北すると、都市は徹底的に破壊され、王国の栄光は幕を閉じました。現在、ハンピの遺跡は、この悲劇的な歴史を静かに物語っています。

見どころハイライト:岩と神殿が織りなす神秘的な景観

ハンピの遺跡は広範囲に点在しているため、自転車やトゥクトゥクを借りて巡るのがおすすめです。

ヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)

ハンピの遺跡群の中でも、今もなお現役の寺院として信仰を集めている場所です。そびえ立つ巨大なゴープラム(塔門)が目を引き、内部にはヴィジャヤナガル王国時代に築かれた仏塔や本堂、中庭があり、その壮麗な建築美に圧倒されます。寺院内には、ユニークな逆さゴープラムの像も見られます。

ヴィタラ寺院(Vittala Temple)

ハンピの遺跡の中でも特に傑作と称される寺院です。特に有名なのは、56本の柱からなる「音楽の柱」で、それぞれの柱を叩くと異なる音色が響くという、当時の優れた音響技術を今に伝えています。また、寺院の中庭に置かれた石のチャリオット(戦車)は、ハンピを象徴する美しい彫刻作品です。

象舎(Elephant Stables)

王宮の敷地内にある、象を飼育していた巨大な建物です。イスラム建築様式の影響が見られる美しいドームとアーチが特徴で、ヴィジャヤナガル王国が多文化と交流していたことを示しています。

ハザラ・ラーマ寺院(Hazara Rama Temple)

王族専用の寺院で、壁面にはインドの二大叙事詩「ラーマーヤナ」の物語が緻密なレリーフで描かれています。その精巧な彫刻は、見る者を物語の世界へと引き込みます。

ハンピ・バザール(Hampi Bazaar)

ヴィルーパークシャ寺院の門前に広がる、かつての大規模な市場の跡です。石の柱が並ぶ光景からは、かつての活気あふれる賑わいを想像することができます。

ハンピ観光のヒント

アクセス: ハンピの最寄りの空港はフブリ(Hubballi)、最寄りの鉄道駅はホスペット(Hospet)です。ホスペットからハンピまではバスやトゥクトゥクで約30分です。

ベストシーズン: 10月から3月にかけての、比較的涼しい時期が観光に適しています。夏は非常に暑く、雨季には増水することもあります。

時間: 遺跡は広大なので、丸一日かけてゆっくりと巡るのがおすすめです。

ハンピは、インドの歴史、文化、そして自然の力強さを同時に感じられる、特別な場所です。ゴロゴロと転がる巨大な岩と、その間に静かに佇む神殿群。この神秘的な風景の中に、ヴィジャヤナガル王国の壮大な歴史を体験してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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