ヘラクレスの塔

ヘラクレスの塔
スペイン
登録区分文化遺産
世界遺産登録年2009年
登録基準(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ下巻41p
英文タイトルTower of Hercules

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

ヘラクレスの塔とは

2,000 年にわたり船を導く最古の灯台

ヘラクレスの塔(Tower of Hercules)は、スペイン北西部ガリシア地方のア・コルーニャに位置する古代ローマの灯台であり、2009年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、現存する最古のローマ時代の灯台であり、2000年以上にわたり航海の目印として機能し続けている貴重な建造物として評価されています。

地理と歴史的背景

ヘラクレスの塔は、ローマ帝国の支配下で1世紀に建設され、当時の港町ブリガンティウム(現在のア・コルーニャ)の航路を守る灯台として使用されました。

  • ローマ時代の建設
    紀元1世紀に建設され、ローマの建築技術を駆使した石造りの灯台として機能しました。
  • 中世の伝説
    ヘラクレスの塔には多くの伝説があり、古代ギリシャ神話の英雄ヘラクレスがこの地で巨人ゲリオンを倒した後、塔を建てたという逸話が伝えられています。
  • 18世紀の改修
    18世紀にスペインの建築家エウスタキオ・ジャンニーニによって改修され、ローマ時代の構造に二層の八角形の塔が追加されました。

建築の特徴

ヘラクレスの塔は、ローマ時代の灯台建築の中でも特に保存状態が良好な構造を持っています。

  • 高さと規模
    57メートルの岩の上に建てられ、塔自体の高さは55メートルに及びます。
  • ローマ時代の基礎
    現在の塔のうち34メートルはローマ時代の石造りの構造であり、18世紀の改修部分が21メートルを占めています。
  • 周辺の遺跡
    塔の周囲にはローマ時代の建物跡や鉄器時代の岩刻画、イスラム時代の墓地などが点在しています。

文化的価値と遺産保護

ヘラクレスの塔は、古代ローマの航海技術と建築技術を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、スペイン政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、風化や観光の影響を抑えるための修復作業が継続的に行われています。

現代における意義

ヘラクレスの塔は、古代ローマの灯台建築と航海技術を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ローマ帝国の海上交通や都市計画を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、スペインの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の美しさを体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

コメント

コメントする

目次