| 国 | インド |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2017年 |
| 登録基準 | (ⅱ)(ⅴ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻79p |
| 英文タイトル | Historic City of Ahmadabad |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
アーメダバードの歴史都市とは
15世紀に建造され今日も州都である城塞都市
アーメダバードはインドのグジャラート州に位置する歴史的な都市で、その古くからの文化と豊かな遺産により、世界遺産に登録されています。この都市は、インドの近代史においても重要な役割を果たした場所であり、また、インディアン・スピリチュアリズムや商業活動の中心地としても知られています。
アーメダバードは、15世紀にサイイド・サダルディン・ゴリの支配下で築かれ、後にムガール帝国の影響を受けながら発展しました。都市の名前は、ムスリムの指導者であったアーメド・シャーの名前に由来しています。アーメダバードは商業都市としての重要性を持ち、インド国内外の交易ルートにおいて中心的な役割を果たしました。そのため、多くの商人や職人が集まり、アーメダバードは商業と文化の融合点となりました。
アーメダバードの歴史都市には、壮麗な建築物や寺院、モスク、ハヴェリ(商人の邸宅)などが点在しています。特に有名なのは、「ポール」と呼ばれる狭い通りに沿って建てられた住宅街です。この独特の住宅街は、商人たちの居住区として知られ、家々の装飾が非常に美しく、また非常に密集した街並みが特徴です。これらの通りは、都市の伝統的な生活様式を今に伝える貴重な遺産です。
また、アーメダバードには数多くの歴史的なモスクやジャマ・マスジド(大モスク)があり、その中でも「ジャマ・マスジド」は特に有名です。ジャマ・マスジドは、15世紀に建てられたもので、その巨大なドームと精巧な彫刻が印象的です。また、アーメダバードには「サト・バヴァ」や「ハトキー・メーガ」、そして「シュリー・ラジュパール寺院」といった、宗教的に重要な場所も多く存在しています。
アーメダバードの街並みは、インドの伝統的な建築スタイルとムガール建築の影響が見事に融合したものです。例えば、伝統的なガジール(アーチ型の屋根)や繊細な彫刻が施された柱、そしてカラフルなタイルの装飾が施された建物などが立ち並びます。これらの建築物は、アーメダバードの豊かな歴史と文化を感じさせ、訪れる人々に深い印象を与えます。
さらに、アーメダバードは近代的な建築や商業活動にも注力しており、グジャラート州の商業中心地として今も活気に満ちています。アーメダバードの周辺には、インディアン・スピリチュアリズムに関連する重要な場所もあり、特に「マハトマ・ガンディーのサバルマティ・アシュラム」は、ガンディーの活動の起源として世界的に有名です。このアシュラムは、インド独立運動の重要な拠点となった場所であり、現在は観光地としても多くの人々に訪れられています。
アーメダバードの文化的な価値は、今も受け継がれ、街全体が歴史的な遺産の保護と保存に取り組んでいます。古い建物や通りは保存され、都市計画においてもその歴史的な背景が考慮されています。これにより、アーメダバードは過去と現代が調和した特別な都市として、訪れる人々にユニークな体験を提供しています。
アーメダバードの歴史都市は、単なる建物や遺産にとどまらず、その人々や文化が織りなす生活の中で息づいている場所です。都市全体が、長い歴史の中で培われたインドの多様性と豊かさを象徴しており、訪れることでインドの真髄に触れることができるでしょう。

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