| 国 | 中華人民共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 自然遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1992年 |
| 登録基準 | (ⅶ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻209p |
| 英文タイトル | Jiuzhaigou Valley Scenic and Historic Interest Area |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
九寨溝:歴史的・景観的重要地区とは
清らかな水が生み出す童話の世界
九寨溝(Jiuzhaigou Valley)は、中国の四川省に位置する自然遺産で、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。九寨溝は、豊かな自然景観と独自の生態系を有する場所として知られ、その美しい風景と歴史的価値から、世界的に重要な観光地であり続けています。
九寨溝は、標高2,000メートル以上の山間部に広がる渓谷地帯で、広大な地域には多くの湖、滝、森、そして絶滅危惧種の生息地が点在しています。特に九寨溝の特徴的な景観として、湖の水面が鏡のように澄み、周囲の山々や森が映り込む光景が挙げられます。湖水の色は季節や天候によって異なり、青緑色やエメラルド色を呈することから、「九寨溝の湖水」として、その美しさが世界的に称賛されています。
この地域には、大小数十の湖が存在し、その中でも「五花海」や「鏡海」などは特に有名です。これらの湖は、地下水や滝から供給されたミネラル分が沈殿し、独特の色合いを生み出しています。湖周辺には美しい滝や清流が流れ、自然の美が堪能できる場所として訪れる人々を魅了しています。
また、九寨溝はその自然景観に加えて、豊かな生物多様性も誇ります。多くの動植物がこの地に生息しており、特に絶滅危惧種であるジャイアントパンダや金色のサル、さらにはトキなどの希少な野生動物が見られることでも知られています。九寨溝の森林には針葉樹や広葉樹が生い茂り、多様な植物がその生態系を支えています。
九寨溝はまた、チベット系の少数民族であるチベット族やパオ族の文化的な拠点でもあります。彼らの伝統的な生活様式や文化、宗教儀式は、この地域の自然環境と深く結びついており、その文化的価値も高く評価されています。特に、地域の村々には伝統的な建築様式や手工芸が残っており、訪れる人々に地域の歴史と文化を伝えています。
このように、九寨溝は単に自然景観が美しいだけでなく、その生態系と文化的背景が一体となった、非常に貴重な地域です。世界遺産として、自然の美しさだけでなく、地域社会の文化と伝統を守るための保護活動も行われています。九寨溝は、世界中から訪れる人々にその壮大な自然と、地元の人々の文化的な営みを感じさせる、重要な世界遺産としての価値を有しています。

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