グラウエリゴリラ(英語版ウィキペディア), CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
| 国 | コンゴ民主共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 自然遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1980年/1997年危機遺産登録 |
| 登録基準 | (ⅹ) |
| その他の区分 | 危機遺産 |
| 公式テキストページ | 中巻341p |
| 英文タイトル | Kahuzi-Biega National Park |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
カフジ・ビエガ国立公園とは
ヒガシローランドゴリラの保護公園
カフジ=ビエガ国立公園(Kahuzi-Biega National Park)は、コンゴ民主共和国東部に位置する広大な自然保護区であり、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。この公園は、アフリカの大湖地域に広がる豊かな森林生態系を持ち、特に絶滅危惧種である東ローランドゴリラ(Gorilla beringei graueri)の生息地として国際的に重要視されています。広大な山岳地帯と低地の森林が共存するため、多様な動植物が生息し、熱帯雨林の生態系が保たれています。
地形と自然環境
カフジ=ビエガ国立公園は、約6,000平方キロメートルの広大な面積を持ち、標高の異なる二つの地域に分かれています。
- 山岳地帯(カフジ山・ビエガ山)
公園名の由来となったカフジ山(標高3,308m)とビエガ山(標高2,790m)は、火山起源の山々であり、森林に囲まれた険しい地形が特徴です。 - 低地の熱帯雨林
公園の西側には湿潤な熱帯雨林が広がり、コンゴ盆地特有の生態系が形成されています。標高が低く、年間を通じて温暖で湿度が高い環境が維持されています。
生物多様性と固有種の保護
カフジ=ビエガ国立公園は、アフリカ中央部の生物多様性の宝庫として知られ、多くの固有種が生息しています。
- 東ローランドゴリラの保護
この公園には、世界的に希少な東ローランドゴリラが生息しており、彼らの生態は研究対象となっています。しかし、密猟や森林破壊の影響を受けやすいため、積極的な保護活動が行われています。 - 哺乳類の多様性
レオパード、フォレストゾウ、バッファローなどの大型哺乳類が生息しており、自然環境の中で暮らしています。 - 鳥類と爬虫類の豊富さ
約350種類の鳥類が確認されており、森林の生態系を支える重要な要素となっています。また、カメレオンやヘビ類などの爬虫類も公園内で多く見られます。
文化的価値と地域社会の関わり
カフジ=ビエガ国立公園は、自然遺産としての価値だけでなく、地域社会の歴史や文化と深く関わっています。
- 先住民族の暮らし
公園周辺には先住民族が暮らしており、彼らは伝統的な知識を活用しながら森林資源と共存しています。 - 持続可能な観光の推進
環境保護を目的としたエコツーリズムが導入されており、訪問者は専門ガイドの案内のもとでゴリラ観察などの体験ができます。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、カフジ=ビエガ国立公園では環境保護活動が強化され、密猟防止や森林管理が重要視されています。しかし、違法伐採や生息環境の変化が深刻な課題となっており、持続可能な保護活動の推進が求められています。地域社会との協力を深めながら、野生動物の保護と生態系の維持を図る努力が続けられています。
カフジ=ビエガ国立公園を訪れることで、中央アフリカの壮大な自然と生物多様性の大切さを学び、環境保護の重要性を理解することができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な自然遺産として、その価値を伝え続けています。

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