| 国 | インド |
|---|---|
| 登録区分 | 自然遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1985年 |
| 登録基準 | (ⅸ)(ⅹ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻239p |
| 英文タイトル | Kaziranga National Park |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
カジランガ国立公園とは
世界最大のインドサイの楽園
カジランガ国立公園(Kaziranga National Park)は、インドのアッサム州に位置する広大な自然保護区で、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。この公園は、インディアン・リズラ(インディアン・サイ)が生息する唯一の場所として国際的に有名で、他にも多くの野生動物や多様な生態系を擁しています。カジランガは、アジア最大の一角獣であるインディアン・サイの約2,400頭以上が生息しており、世界で最も多く生息している場所としても知られています。
カジランガ国立公園は、広大な草原地帯、湿地、サンゴ草地、森林など、さまざまな生態系を有しており、これらが相互に作用しあうことで、非常に高い生物多様性が保たれています。公園内には、インディアン・サイの他にも、アジアゾウ、ベンガルトラ、ヒョウ、ワニ、さまざまな種類の鳥類などが生息しています。特に、サイの保護活動は成功を収めており、これによりこの種は絶滅の危機を乗り越えました。
カジランガはその豊かな動植物の多様性だけでなく、特異な地理的特徴を有しています。公園の中心部にはブラマプトラ川が流れ、その周辺の低地や湿地帯は多くの動植物の生息地となっています。また、この地域は毎年のように大雨によって浸水し、その後水位が下がることで新たな植物群が育ち、野生動物の活動に貢献しています。この自然のサイクルが、カジランガの独特な生態系を形作っています。
カジランガ国立公園は、他の地域から隔絶されていることから、その自然環境が比較的手つかずの状態で保たれており、多くの絶滅危惧種の動植物が生息しています。特に、インディアン・サイに関しては、世界的な保護活動のモデルとして注目されています。加えて、この地域は渡り鳥にとって重要な休息地でもあり、世界中のバードウォッチャーにも人気のスポットです。公園内で確認されている鳥類の種類は約500種以上にのぼります。
また、カジランガは、動物たちが自然の中で生きるための重要な場所であると同時に、地元の人々にとっても大切な資源であり、観光業の中心でもあります。特にエコツーリズムが進展しており、サファリツアーやガイド付きのハイキングが観光客に提供されており、地域経済にも貢献しています。ただし、観光の急増や密猟、環境変化などの課題も抱えており、その保護活動は今後も重要なテーマとなります。
カジランガ国立公園は、インディアン・サイをはじめとする多くの貴重な野生動物と、その生態系が今後も保護され続けるため、国内外の協力と取り組みが求められています。動植物の多様性、自然の美しさ、そして地域社会との調和が重要な役割を果たしているこの公園は、自然保護の模範として、世界的な関心を集め続けています。

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