カンチェンジュンガ国立公園

カンチェンジュンガ国立公園
私の発見, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
インド
登録区分複合遺産
世界遺産登録年2016年
登録基準(ⅲ)(ⅵ)(ⅶ)(ⅹ)
その他の区分
公式テキストページ中巻204p
英文タイトルKhangchendzonga National Park

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

カンチェンジュンガ国立公園とは

標高世界第三位のカンチェンジュンガ山をとりまく生態系と神話

カンチェンジュンガ国立公園(Khangchendzonga National Park)は、インド北東部のシッキム州に位置し、2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。この国立公園は、ヒマラヤ山脈に属するカンチェンジュンガ山を中心に広がる自然環境と、そこに根付く豊かな文化的伝統を兼ね備えた複合遺産であり、自然遺産と文化遺産の両面から高い評価を受けています。

標高は約1,220メートルから8,586メートルに及び、インドで最も標高の高い地点を含む広大な地域にまたがっています。この大きな高低差により、熱帯性から高山性に至る多様な生態系が形成され、シッキムヒマラヤ固有の動植物が数多く生息しています。ユキヒョウ、レッサーパンダ、ヒマラヤタールなどの希少動物や、多様なラン科植物などが見られ、生物多様性の宝庫となっています。

自然環境だけでなく、カンチェンジュンガ国立公園はシッキムの先住民族であるレプチャ族をはじめとする人々の精神的・文化的価値とも深く結びついています。この山は地元住民にとって神聖な存在であり、「聖なる五つの宝庫の山」とも称されます。伝統的な信仰や儀式、口承伝統においてもカンチェンジュンガは中心的な役割を果たしており、自然と文化が調和して共存する空間となっています。

また、同地には「ルンツェム」と呼ばれる聖地を含む数多くの宗教的な場所が点在しており、仏教的世界観と先住の自然崇拝が融合した独特の信仰体系が今なお息づいています。こうした精神文化の継承は、環境保護にも密接に関係しており、住民たちは自然を損なわずに共生する伝統的な生活様式を守り続けています。

カンチェンジュンガ国立公園は、地球規模での気候変動や生物多様性の危機に直面する現代において、人間と自然の調和的な関係を象徴する重要な場所です。その壮麗な山岳景観とともに、伝統文化や精神的価値が一体となったこの地域は、今後も人類共通の遺産として大切に保存されるべき存在です。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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