| 国 | タンザニア連合共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1981年 |
| 登録基準 | (ⅲ) |
| その他の区分 | 負の遺産 |
| 公式テキストページ | 中巻266p |
| 英文タイトル | Ruins of Kilwa Kisiwani and Ruins of Songo Mnara |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡とは
都市国家の痕跡が残るふたつの島
キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡(Ruins of Kilwa Kisiwani and Ruins of Songo Mnara)は、タンザニアのインド洋沿岸に位置する歴史的遺産であり、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの遺跡は、中世に東アフリカ沿岸地域で栄えたスワヒリ文明の中心地であり、交易の拠点として繁栄しました。
キルワ・キシワニは、10世紀頃に建設され、13世紀から16世紀にかけて最盛期を迎えました。特に14世紀には、キルワ王国の支配のもと、アフリカ内部から金や象牙を輸出し、インドや中東と活発に交易を行いました。この交易の繁栄により都市は発展し、壮麗な建築物が築かれました。キルワ・キシワニには、東アフリカ最古のモスクであるキルワ大モスク(Great Mosque of Kilwa)や、かつて王宮として使用されたフスニ・クブワ宮殿(Husuni Kubwa)などが残っています。これらの建築は、スワヒリ建築の典型であり、石造りの建物や幾何学的な装飾が特徴です。
一方、ソンゴ・ムナラは、15世紀から16世紀にかけて繁栄した都市であり、キルワ・キシワニと同様に交易活動が活発でした。遺跡には、モスクや住居跡、倉庫などがあり、当時の都市生活を垣間見ることができます。特に石造りの建物群は、スワヒリ文化の建築技術の高さを示しており、その精巧な造りが現在でも確認できます。
両遺跡は、スワヒリ海岸の交易ネットワークの発展と、アフリカ・アラブ・インドの文化的交流を伝える貴重な証拠として重要視されています。キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡を訪れることで、中世の海洋貿易の中心地としての繁栄や、多様な文化が融合したスワヒリ文明の歴史を感じることができます。これらの遺跡は、現代においても東アフリカの歴史と文化の価値を伝える重要な遺産です。

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