ダニエル・ヴィラフルエラ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | ポルトガル共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1983年/2008年範囲変更 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻206p |
| 英文タイトル | Monastery of the Hieronymites and Tower of Belém in Lisbon |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔とは
大航海時代の栄光を伝える記念碑
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔は、ポルトガルの首都リスボンに位置する歴史的な建造物であり、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、ポルトガルの大航海時代の栄光を象徴し、マヌエル様式の建築美を今に伝える貴重な文化遺産として評価されています。
地理と歴史的背景
ジェロニモス修道院とベレンの塔は、テージョ川の河口近くに位置し、リスボン港の入口を守る要塞としての役割を果たしていました。
- ジェロニモス修道院の建設
1502年、ポルトガル王マヌエル1世の命により建設が開始されました。修道院は、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓を記念し、航海の安全を祈願する目的で設立されました。 - ベレンの塔の役割
1515年から1521年にかけて建設され、リスボン港の防衛施設として機能しました。航海者たちの出発と帰還を見守る象徴的な存在でもありました。 - 大航海時代の影響
ポルトガルが世界的な海洋帝国として繁栄した時代の記憶を刻む建造物として、現在もその歴史的価値を保持しています。
主要な建築物と特徴
ジェロニモス修道院とベレンの塔には、ポルトガル独自の建築様式であるマヌエル様式の特徴が随所に見られます。
- ジェロニモス修道院の回廊
繊細な彫刻が施された回廊は、マヌエル様式の最高傑作とされ、航海に関連するモチーフが多く用いられています。 - ベレンの塔の装飾
外壁にはロープや錨、貝殻などの海洋モチーフが彫刻され、ポルトガルの航海文化を象徴しています。 - 王室の霊廟
ジェロニモス修道院には、ポルトガル王マヌエル1世やヴァスコ・ダ・ガマの墓が安置されており、王国の歴史を伝えています。
文化的価値と遺産保護
ジェロニモス修道院とベレンの塔は、ポルトガルの歴史と文化を象徴する遺産として、世界的に重要な価値を持っています。
ユネスコの世界遺産登録後、ポルトガル政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、歴史的建造物の修復や景観の維持管理が強化され、歴史的価値を維持するための取り組みが行われています。
現代における意義
ジェロニモス修道院とベレンの塔は、ポルトガルの航海史と建築美を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、大航海時代の精神とその影響を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、ポルトガルの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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