| 国 | ブルキナファソ |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2009年 |
| 登録基準 | (ⅲ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻266p |
| 英文タイトル | Ruins of Loropeni |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ロロペニの遺跡群とは
黄金貿易で栄えたサハラの都市
ロロペニ遺跡は、西アフリカのブルキナファソ南西部に位置する石造りの遺跡であり、この地域における長い交易の歴史と文化的な発展を示す貴重な遺産です。2009年にユネスコ世界遺産に登録され、ブルキナファソ初の世界遺産として広く知られるようになりました。現在も謎の多い遺跡ですが、考古学的な研究により、かつて交易ルートの要所として栄えたことが明らかになっています。
ロロペニ遺跡の特徴は、頑丈な石壁が広範囲にわたって残されていることです。遺跡の中心には、高さ6メートル以上の石壁がそびえ立ち、かつて要塞として機能していたと考えられています。石壁の建設に使われた技術は非常に洗練されており、石を積み上げて頑丈な構造を形成しています。このような石造りの建築は、西アフリカでは珍しく、ロロペニ遺跡が特異な歴史的背景を持つことを示しています。
この遺跡の起源は明確には分かっていませんが、11世紀から16世紀頃にかけて使用されていたと考えられています。その頃、西アフリカでは交易が活発に行われており、特に金の採掘が重要な経済活動となっていました。ロロペニ遺跡は、金交易の拠点として繁栄し、隊商が集まる場所として機能していた可能性があります。この地域の金交易は、サハラ交易ルートとも密接に結びついており、北アフリカや中東へと続く広範な商業ネットワークの一部を形成していました。
また、ロロペニ遺跡の建設者については不明な点が多く、遺跡を築いた王国や民族についての研究が進められています。一説によると、ロロペニ遺跡はロビ族やカン族などの先住民族の影響を受けた可能性があり、当時の社会的・文化的背景を考えるうえで重要な手がかりとなっています。これらの民族は、農耕や交易を中心に生活を営んでおり、遺跡の建設と維持に関与していたと推測されています。
しかし、17世紀以降、交易ルートの変化や政治的な動向により、ロロペニ遺跡は次第に放棄されました。長い間密林に覆われ、人々の記憶から消え去っていましたが、20世紀に入り発掘調査が行われ、現在のような姿が明らかになりました。遺跡の保存活動が進められていますが、気候変動や環境の影響により、石壁の劣化が懸念されており、持続的な保護が求められています。
ロロペニ遺跡は、西アフリカの交易ネットワークの発展と、地域社会の歴史を伝える重要な遺跡です。この場所を訪れることで、かつて金交易の拠点として栄えた都市の面影を感じ取り、西アフリカの歴史の奥深さを実感できるでしょう。

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