マルタの巨石神殿群

マルタの巨石神殿群
ネネア・ハルティア, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
マルタ共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1980年/1992年範囲拡大、2015年範囲変更
登録基準(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ下巻51p
英文タイトルMegalithic Temples of Malta

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

マルタの巨石神殿群とは

貴重な先史時代の建造物

マルタの巨石神殿群(Megalithic Temples of Malta)は、地中海に浮かぶマルタ島とゴゾ島に点在する先史時代の石造建築群であり、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。その後、1992年と2015年に拡張登録が行われ、現在では世界最古級の自立式石造建築として評価されています。

地理と歴史的背景

マルタの巨石神殿群は、紀元前3600年から紀元前2500年頃にかけて建設されたとされ、当時の高度な建築技術と宗教的儀式の中心地としての役割を示す貴重な遺跡です。

  • ゴゾ島のジュガンティーヤ神殿(Ġgantija Temples)
    紀元前3600年~3000年頃に建設された神殿で、巨石を積み上げた構造が特徴です。マルタの伝承では「巨人が建てた」とされるほど巨大な石が使用されています。
  • ハジャー・イム神殿(Ħaġar Qim)
    紀元前3200年~2500年頃に建設され、精巧な彫刻が施された石が残る神殿です。
  • ムナイドラ神殿(Mnajdra)
    ハジャー・イム神殿の近くに位置し、太陽の動きと関連した設計がされていると考えられています。
  • タルシーン神殿(Tarxien Temples)
    紀元前3150年~2500年頃に建設され、複雑な構造を持つ神殿で、動物の彫刻や装飾が豊富に残っています。
  • タ・ハグラット神殿(Ta’ Ħaġrat)とスコルバ神殿(Skorba)
    これらの神殿は、マルタの神殿建築の発展過程を示す重要な遺跡です。

建築の特徴

マルタの巨石神殿群は、先史時代の建築技術と宗教的知識を示す貴重な遺跡です。

  • 巨石の使用
    神殿の建設には、地元の石灰岩が使用され、外壁には硬いサンゴ礁石灰岩、内部には柔らかいグロビジェリーナ石灰岩が採用されました。
  • 精巧な彫刻
    神殿内部には、渦巻き模様や動物、植物が描かれた浮き彫りの装飾が施されています。
  • 天文学的な意義
    太陽の動きと関連した設計がされている神殿もあり、古代の人々が天体観測を行っていた可能性があります。

文化的価値と遺産保護

マルタの巨石神殿群は、先史時代の宗教的・社会的活動を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、マルタ政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、風化や観光の影響を抑えるための管理策が導入され、遺跡の保存が進められています。

現代における意義

マルタの巨石神殿群は、古代の宗教観や社会構造の発展を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、先史時代の人々の知識や技術を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、マルタの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の美しさを体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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