| 国 | モロッコ王国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1985年 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)(ⅴ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻275p |
| 英文タイトル | Medina of Marrakesh |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
マラケシュの旧市街とは
南方の真珠とうたわれた赤レンガの古都
マラケシュのメディナ(Medina of Marrakesh)は、モロッコの中心部に位置し、長い歴史と豊かな文化を持つ旧市街です。1985年にユネスコの世界遺産に登録され、この地域に息づく伝統的な都市構造や建築様式は、イスラム文化とベルベル文化の融合を今に伝えています。
都市の歴史と発展
マラケシュは、11世紀にアルモラヴィド朝によって建設され、その後アルモハド朝やサアド朝などのイスラム王朝の支配を受けながら都市としての規模を拡大しました。特にサアド朝の時代には壮麗な宮殿や庭園が造られ、文化と交易の中心地として繁栄しました。メディナの街並みは、こうした王朝の影響を受けながら形成され、今日でもその歴史的な姿を保っています。
主要な建築物と都市構造
マラケシュのメディナには、多くの歴史的建造物が残されており、それぞれがモロッコの建築技術や文化的背景を物語っています。
- ジャマ・エル・フナ広場(Jemaa el-Fna)
メディナの中心に位置する広場で、昼間は市場や屋台が並び、夜になると大道芸人や音楽家が集まり、活気あふれる雰囲気を醸し出します。この広場はマラケシュの象徴ともいえる存在です。 - クートゥビーヤ・モスク(Koutoubia Mosque)
12世紀に建設されたこのモスクは、マラケシュのランドマークであり、高さ77メートルのミナレット(塔)が特徴的です。アルモハド朝の建築様式を代表する重要な遺構です。 - バヒア宮殿(Bahia Palace)
19世紀に建造されたこの宮殿は、美しい庭園と繊細な装飾が施された内部空間を持ち、モロッコ建築の精巧さを示しています。 - ベン・ユーセフ・マドラサ(Ben Youssef Madrasa)
16世紀に建てられたイスラム学院で、壮麗な装飾が施された中庭や学問の場としての歴史的価値が評価されています。
メディナの街並みは、迷路のように入り組んだ路地が特徴で、伝統的なスーク(市場)が点在しています。スークでは、手工芸品や絨毯、香辛料などが販売され、モロッコの文化を体験できる場となっています。
メディナの保存と現代の価値
現在もメディナには多くの住民が暮らし、伝統的な生活様式が維持されています。ユネスコの世界遺産として保護活動が進められる一方、観光客の増加による影響も考慮されながら、歴史的建造物の修復や文化の継承が行われています。
マラケシュのメディナは、モロッコの歴史と文化が凝縮された空間であり、訪れる人々はその街並みや市場、歴史的建造物を通して、長い歴史と活気ある文化を感じることができます。都市の魅力は、過去の栄光を伝えるだけでなく、現在もなお生き続ける文化の象徴として、世界中から注目されています。

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