パキメの遺跡

パキメの遺跡
レヴィ・ベルナルド, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
メキシコ合衆国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1998年
登録基準(ⅲ)(ⅳ)
その他の区分
公式テキストページ中巻354p
英文タイトルArchaeological Zone of Paquimé, Casas Grandes

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

パキメの遺跡とは

北米と中米の文化交流を物語る遺跡

パキメ遺跡(カサス・グランデス)(Archaeological Zone of Paquimé, Casas Grandes)は、メキシコ北部チワワ州に位置する重要な考古遺跡であり、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、紀元12世紀から14世紀にかけて栄えたパキメ文化の中心地であり、メソアメリカ文明とアメリカ南西部の先住民族文化の交流点として機能していました。独特の土造建築や高度な水管理システムを持つこの都市は、交易拠点として発展し、当時の社会構造や生活様式を知る上で貴重な遺産となっています。

歴史と文化的背景

パキメは、メソアメリカの影響を受けながらも、アメリカ南西部のプエブロ文化と交わる独自の文化を形成しました。特に、交易が発展し、メキシコ中央高原やアメリカ南西部との経済的なつながりを持っていたことが証拠として残されています。この都市の住民は、農業を基盤にしつつ、建築や工芸品の製作を通じて文化を発展させました。

主要な遺跡

パキメ遺跡には、多くの特徴的な建造物が残されており、古代都市の高度な技術と社会構造を反映しています。

  • 土造建築
    パキメでは、土と粘土を使用した建築技術が発展しており、厚い壁を持つ多層構造の建物が確認されています。これらの住居は、夏の暑さや冬の寒さを調整するための工夫が施されていました。
  • 貯水システム
    水の供給を確保するための高度な貯水施設があり、農業や生活用水を効率的に管理していたことが分かっています。
  • 球技場
    メソアメリカ文化の影響を受けた球技場が存在し、儀式や競技の場として利用されていたと考えられています。
  • 鳥類の飼育施設
    パキメ遺跡では、コンゴウインコを飼育していた証拠が見つかっており、羽を交易品として利用していた可能性があります。

宗教と社会構造

パキメは、宗教的な中心地でもあり、祭祀や儀式が定期的に行われていました。特に、太陽や自然の力を崇拝する信仰が強く、神殿や宗教儀式用の建造物が存在しています。また、交易によって社会構造が発展し、階層的な社会が形成されていたことが考古学的調査によって判明しています。

遺産の保存と現代の価値

ユネスコの世界遺産登録後、パキメ遺跡では考古学的研究や修復活動が進められ、遺跡の保存が強化されました。しかし、気候変動や観光による影響が懸念されており、持続可能な保護活動が求められています。

パキメ遺跡(カサス・グランデス)を訪れることで、メソアメリカとアメリカ南西部の文化交流の歴史を学び、古代文明の技術と社会構造の奥深さを体験することができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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