| 国 | ブラジル連邦共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 複合遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2019年 |
| 登録基準 | (ⅴ)(ⅹ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻443p |
| 英文タイトル | Paraty and Ilha Grande – Culture and Biodiversity |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
パラチーとグランジ島:文化と生物多様性とは
世界で五指に入る生物多様性ホットスポットを含む文化的景観
パラチーとグランジ島:文化と生物多様性(Paraty and Ilha Grande – Culture and Biodiversity)は、ブラジル南東部のリオデジャネイロ州に位置する世界遺産であり、2019年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、歴史的な都市景観と豊かな自然環境が融合した文化・自然複合遺産として評価されています。
歴史的背景
パラチーは、17世紀にポルトガル人によって建設された港町であり、ブラジルの金輸送ルート「カミーニョ・ド・オウロ(黄金の道)」の終点として重要な役割を果たしました。18世紀には、金の輸出拠点として繁栄し、ヨーロッパとの交易が活発に行われました。
この地域には、植民地時代の建築が多く残されており、石畳の街並みや白壁の建物が特徴的です。パラチーの歴史地区は、18世紀の都市計画を維持しており、ブラジルの植民地時代の文化を伝える貴重な遺産となっています。
グランジ島は、かつて刑務所や隔離施設として使用されていた島であり、長い間人の立ち入りが制限されていたため、自然環境がほぼ手つかずの状態で残されています。現在では、観光地としても知られ、豊かな生態系を持つ保護区として管理されています。
自然環境と生態系
パラチーとグランジ島は、ブラジル大西洋岸森林(マタ・アトランティカ)の一部であり、世界的に重要な生物多様性ホットスポットのひとつです。
- 熱帯雨林の保護
この地域には、ブラジル固有の動植物が多数生息しており、ジャガー、オオアリクイ、カピバラなどの哺乳類が確認されています。 - 海洋生態系
グランジ島周辺の海域には、サンゴ礁やマングローブが広がり、ウミガメやイルカなどの海洋生物が生息しています。 - 持続可能な観光
環境保護のため、観光活動は厳しく管理されており、エコツーリズムが推奨されています。
文化的価値と遺産保護
パラチーとグランジ島は、ブラジルの歴史と自然環境の調和を示す遺産として評価されています。ユネスコの世界遺産登録後、ブラジル政府や地域コミュニティによる保護活動が進められています。
歴史的建築の修復や森林保護が行われ、持続可能な観光の推進が進められています。また、地域の伝統文化を継承するため、祭りや工芸品の振興が行われています。
現代における意義
パラチーとグランジ島は、都市景観と自然環境の共存を学ぶ場として重要な役割を果たしています。歴史的な町並みと豊かな生態系を守りながら、持続可能な発展を目指す取り組みが進められています。
この遺産を訪れることで、ブラジルの文化と自然の融合を学びながら、壮大な景観と歴史的な遺跡を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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