クリストフ・ゴリク, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | フランス共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1985年/2007年範囲変更 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 下巻37p |
| 英文タイトル | Pont du Gard (Roman Aqueduct) |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋)とは
高度な建築技術を今に伝える古代ローマの水道橋
ポン・デュ・ガール(ローマ水道橋)(Pont du Gard, Roman Aqueduct)は、フランス南部のオクシタニー地方に位置する古代ローマの水道橋であり、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、ローマ帝国時代の高度な土木技術を示す傑作であり、現存するローマ水道橋の中でも最も保存状態が良好なものの一つとして評価されています。
地理と歴史的背景
ポン・デュ・ガールは、ニーム(古代ローマ都市ネマウスス)へ水を供給するために建設された水道橋の一部であり、ガルドン川を渡るために設計されました。
- 建設時期
紀元1世紀半ばに建設され、約50kmに及ぶ水道の一部として機能しました。 - ローマの水利技術
水道橋は、ローマ帝国の水利技術の粋を集めた構造であり、わずか1kmあたり24cmの緩やかな傾斜を持つ精密な設計が施されています。
建築の特徴
ポン・デュ・ガールは、三層構造のアーチを持つ壮麗な建築物であり、ローマ時代の技術力を象徴しています。
- 高さと規模
全高約50m、最長部分の長さは275mに及びます。 - 三層のアーチ構造
下層には6つの大きなアーチ、中層には11のアーチ、上層には35の小さなアーチが並びます。 - 建材
地元の石灰岩を使用し、モルタルを使わずに精密に組み上げられています。
文化的価値と遺産保護
ポン・デュ・ガールは、古代ローマの土木技術と都市計画を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。
ユネスコの世界遺産登録後、フランス政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、風化や観光の影響を抑えるための修復作業が継続的に行われています。
現代における意義
ポン・デュ・ガールは、古代ローマの水利技術と建築技術を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、ローマ帝国の都市計画や水道システムの発展を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺産を訪れることで、フランスの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と建築の美しさを体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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