| 国 | カナダ |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 2007年 |
| 登録基準 | (ⅰ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻404p |
| 英文タイトル | Rideau Canal |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
リドー運河とは
軍事戦略を目的につくられた貴重な運河
リドー運河(Rideau Canal)は、カナダのオンタリオ州に位置する歴史的な運河であり、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。全長202kmに及ぶこの運河は、北米で最も古くから使用されている運河のひとつであり、現在もその機能を維持しながら、観光やレクリエーションの場として広く親しまれています。
歴史的背景
リドー運河の建設は、米英戦争(1812年)の後に決定されました。イギリスはアメリカとの新たな戦争の可能性を懸念し、モントリオールとキングストンを結ぶ安全な内陸ルートを確保するため、この運河を設計しました。建設工事は1826年から1832年にかけて行われ、イギリス陸軍工兵隊のジョン・バイ中佐が指揮しました。工事には数千人の労働者が従事し、多くの困難を乗り越えながら完成に至りました。
構造と機能
リドー運河はオタワ川とオンタリオ湖を結ぶ形で設計されており、47の閘門が設置されています。これらの閘門は現在も手動で操作され、歴史的な技術がそのまま維持されています。また、運河沿いには美しい景観が広がり、カヌー、観光船、サイクリングなどのアクティビティが楽しめます。
冬季には、運河は世界最長の屋外スケートリンクとして利用され、ギネス世界記録にも登録されています。特に、オタワで開催されるウィンタールード・フェスティバルの中心的なスポットとなり、訪れる人々にとって欠かせない冬の名物となっています。
文化的価値と遺産保護
リドー運河は、カナダの歴史を語る重要な遺産として、その価値が高く評価されています。運河の沿岸には、建設当時から続く歴史的な町や遺構が点在し、カナダの発展と結びついた貴重な文化遺産となっています。また、ユネスコの世界遺産登録後、カナダ政府や地域コミュニティによる保護活動が進められ、環境保全と観光振興の両立が図られています。
リドー運河を訪れることで、カナダの歴史と自然の美しさを体験しながら、ユネスコ世界遺産としての価値を感じることができます。現在も利用されている運河として、その歴史的役割を担いながら、未来へとその重要性を継承し続けています。

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