| 国 | ブラジル連邦共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1985年 |
| 登録基準 | (ⅳ)(ⅵ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻396p |
| 英文タイトル | Historic Centre of Salvador de Bahia |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区とは
奴隷と交易で栄えたブラジル植民地時代の首都
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区(Historic Centre of Salvador de Bahia)は、ブラジル北東部バイーア州の州都サルヴァドルに位置する植民地時代の都市であり、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、ポルトガル植民地時代の都市計画が色濃く残るとともに、ブラジル最大級のアフロ・ブラジル文化の中心地として知られています。カラフルな建築、美しい教会、活気ある街並みが特徴的です。
歴史と文化的背景
サルヴァドルは、1549年にポルトガル人によって設立され、ブラジル初の首都として栄えました。特に、大西洋奴隷貿易の影響を強く受け、アフリカ系住民の文化が深く根付いた都市です。
街は高地と低地の二層構造になっており、上部の歴史地区には行政機関や宗教施設が多く建設されました。一方、港周辺の地域は商業の中心地として発展し、ブラジル経済の中核を担う都市のひとつとなりました。
主要な遺跡と特徴
- ペロウリーニョ地区(Pelourinho)
サルヴァドルの旧市街の中心であり、カラフルな植民地時代の建築と石畳の街並みが美しい。 - サン・フランシスコ教会(Igreja de São Francisco)
豪華な金箔の内装が特徴的なバロック様式の教会。 - ラセルダ・エレベーター(Elevador Lacerda)
高地と低地を結ぶエレベーターであり、街の象徴的な建築物のひとつ。 - バイア美術館(Museu de Arte da Bahia)
植民地時代の美術品やアフロ・ブラジル文化を展示する美術館。 - ボンフィン教会(Igreja do Bonfim)
カトリックの巡礼地として有名であり、多くの信者が訪れる重要な宗教施設。
文化と社会構造
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区は、ブラジルで最もアフリカ文化の影響が強い都市として知られています。音楽、ダンス、宗教、食文化など、多くの要素にアフロ・ブラジルの伝統が色濃く残っています。
特に、カポエイラ(Capoeira)やサンバ・デ・ホーダ(Samba de Roda)は、アフリカ系住民によって発展した文化であり、街の至るところで演奏やダンスが行われます。また、ブラジル料理の中でも、バイア州特有の料理(モケカ、アカラジェ)が楽しめます。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区では遺跡の保護活動が進められています。しかし、都市開発の影響を受けながらも、ブラジル政府や地域コミュニティが協力しながら、文化遺産を維持する取り組みが続けられています。
サルヴァドル・デ・バイアの歴史地区を訪れることで、ポルトガル植民地時代の都市設計とアフロ・ブラジル文化の融合を体験しながら、美しい街並みと活気ある文化を楽しむことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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