| 国 | ブラジル連邦共和国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1997年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ)(ⅴ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻395p |
| 英文タイトル | Historic Centre of São Luís |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
サン・ルイスの歴史地区とは
目まぐるしい権力交代によって文化が融合した街
サン・ルイスの歴史地区(Historic Centre of São Luís)は、ブラジル北東部マラニョン州の州都サン・ルイスに位置する植民地時代の都市であり、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、フランス、オランダ、ポルトガルの影響が交錯するユニークな歴史を持ち、特にポルトガル植民地時代の美しいアズレージョ(陶器タイル)の建築が特徴的です。
歴史と文化的背景
サン・ルイスは、1612年にフランス人によって設立されました。しかし、数年後にはポルトガル人によって征服され、ポルトガル植民地時代の都市計画が導入されました。その後、17世紀後半にはオランダの支配を受けましたが、最終的にポルトガルが再び統治し、都市は発展しました。
サン・ルイスはブラジル北東部の交易拠点として成長し、特に18世紀から19世紀にかけて、砂糖や綿花の輸出の中心地となりました。この繁栄により、街には壮麗な建築物が数多く建設され、ポルトガル植民地時代の建築様式が色濃く残ることとなりました。
主要な遺跡と特徴
- アズレージョ装飾の建築群(Azulejo-covered buildings)
18世紀から19世紀にかけて建設されたポルトガル風の建築物で、美しい陶器タイルのファサードが街の景観を彩る。 - ラ・ロッジア宮殿(Palácio La Ravardière)
17世紀に建設された植民地時代の行政建築であり、市庁舎として現在も使用されている。 - サン・ルイス大聖堂(Catedral de São Luís)
17世紀に建設されたカトリック教会であり、バロック様式と新古典主義様式が融合している。 - サン・ルイス歴史博物館(Museu Histórico e Artístico do Maranhão)
地域の歴史や文化を学べる博物館であり、植民地時代の工芸品が展示されている。 - ジョアン・ルイス広場(Praça João Lisboa)
街の中心的な広場であり、植民地時代の都市計画の特徴を残す歴史的な空間。
文化と社会構造
サン・ルイスは、ブラジル北東部の文化を代表する都市のひとつであり、特に音楽と祭りの伝統が根付いています。街では毎年ボイ・ブンバ(Bumba Meu Boi)というブラジル北東部特有の祭りが開催され、色鮮やかな衣装と伝統音楽で街が活気づきます。
また、サン・ルイスは「ブラジルのレゲエ都市」としても知られ、ブラジル国内でレゲエ音楽が最も盛んな地域のひとつです。
遺産の保存と現代の価値
ユネスコの世界遺産登録後、サン・ルイス歴史地区では遺跡の保護活動が進められています。しかし、都市開発の影響や環境問題への対応が求められる中、ブラジル政府や地域コミュニティが協力しながら、維持管理を進めています。
サン・ルイス歴史地区を訪れることで、ブラジル北東部の植民地時代の都市設計と独自の文化的融合を体験しながら、美しい街並みと豊かな伝統を楽しむことができます。この地域は、未来の世代へ向けて貴重な文化遺産として、その価値を伝え続けています。

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