コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群

コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群
スペイン ポルトガル共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1998年/2010年範囲拡大
登録基準(ⅰ)(ⅲ)
その他の区分
公式テキストページ下巻62p
英文タイトルPrehistoric Rock-Art Sites in the Côa Valley and Siega Verde

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群とは

広い範囲に残る大量の線刻画

コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群は、ポルトガル北東部のコア渓谷とスペイン西部のシエガ・ベルデに位置する旧石器時代の岩絵遺跡であり、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。その後、2010年にシエガ・ベルデが拡張登録され、現在ではヨーロッパ最大級の野外岩絵群として評価されています。

地理と歴史的背景

コア渓谷とシエガ・ベルデの岩絵遺跡群は、ドウロ川の支流であるコア川とアグエダ川の沿岸に広がる地域に位置し、約2万年前から1万年前にかけて描かれた岩絵が残る貴重な考古学的遺跡です。

  • 岩絵の発見と保存
    1980年代後半にポルトガルのコア渓谷で岩絵が発見され、1990年代にはスペインのシエガ・ベルデでも同様の岩絵が確認されました。これらの岩絵は、洞窟内ではなく野外に刻まれている点で特異な存在です。
  • 岩絵の保存状態
    これらの岩絵は、風化や侵食の影響を受けながらも、現在も鮮明な彫刻が確認されています。特に、コア渓谷では約5000点、シエガ・ベルデでは約440点の動物画が確認されています。

主要な岩絵とモチーフ

コア渓谷とシエガ・ベルデの岩絵遺跡群には、旧石器時代の人々の生活や信仰を示す多様なモチーフが描かれています。

  • 動物の描写
    馬、牛、ヤギ、バイソン、トナカイなどの動物が描かれ、狩猟が重要な生活手段であったことを示しています。
  • 抽象的な図像
    幾何学模様や人物の姿が刻まれ、宗教的な儀式や象徴的な意味を持っていた可能性があります。

文化的価値と遺産保護

コア渓谷とシエガ・ベルデの岩絵遺跡群は、ヨーロッパの旧石器時代の文化と社会構造を学ぶ貴重な遺産として、世界的に重要な文化遺産です。

ユネスコの世界遺産登録後、ポルトガルとスペインの政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、風化や観光の影響を抑えるための管理策が導入され、遺跡の保存が進められています。

現代における意義

コア渓谷とシエガ・ベルデの岩絵遺跡群は、先史時代の社会構造や宗教観の発展を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、野外岩絵の保存と研究を通じて、旧石器時代の人々の知識や技術を理解する上で重要な拠点となっています。

この遺産を訪れることで、ポルトガルとスペインの歴史と文化の融合を学びながら、壮大な景観と考古学的価値を体験することができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき文化遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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