スースの旧市街

スースの旧市街
クリスチャン・マンハート, CC BY-SA 3.0 IGO, via Wikimedia Commons
チュニジア共和国
登録区分文化遺産
世界遺産登録年1988年/2010年範囲変更
登録基準(ⅲ)(ⅳ)(ⅴ)
その他の区分
公式テキストページ中巻270p
英文タイトルMedina of Sousse

※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら

スースの旧市街とは

砦や城塞の残るフェニキア人の港湾都市

スースのメディナ(Medina of Sousse)は、チュニジア東部に位置する歴史的な都市であり、1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。地中海に面したこの都市は、アラブ、ベルベル、ローマ、ビザンティンなど多様な文化の影響を受けながら発展してきました。スースのメディナは、北アフリカのイスラム都市の典型例とされ、その城壁や建築物には中世イスラム世界の都市構造が色濃く反映されています。

都市の歴史と発展

スースは、紀元前から交易港として機能しており、フェニキア人、ローマ人、ビザンティン帝国の統治を経て、9世紀にはアグラブ朝の重要な都市として発展しました。この時期に、イスラム都市としての特徴が確立され、要塞やモスクが建設されました。特に、イスラム支配下で都市の防御機能が強化され、現在もその構造が残されています。

主要な建築物

スースのメディナには、イスラム都市の特徴を示す多くの歴史的建築物が存在します。その中でも特に重要なのは、以下の建築物です。

  • リバト(Ribat)
    スースのリバトは、9世紀に建設された要塞であり、イスラム時代の軍事施設としての役割を果たしていました。内部には監視塔があり、敵の接近を警戒するために利用されました。また、リバトは信仰の場としても機能し、修道士戦士が住みながら礼拝を行っていました。
  • グランドモスク(Great Mosque of Sousse)
    850年に建設されたグランドモスクは、シンプルで堅固な設計が特徴のイスラム建築です。装飾は控えめですが、防衛を意識した厚い壁と塔が設置され、都市の防衛施設と一体化しています。このモスクは、スースの宗教的中心地として重要な役割を担ってきました。
  • カスバ(Kasbah)
    メディナの高台に位置するカスバは、防衛のための要塞として建てられました。現在は考古学博物館として利用され、プニック、ローマ、イスラム時代の出土品が展示されています。特に、美しいモザイクの展示が注目されています。

メディナの街並み

スースのメディナは、細い路地が迷路のように入り組み、白い壁の家々や青い扉が並ぶ美しい景観を持っています。市場(スーク)では、伝統工芸品や香辛料、織物などが売られ、地元の人々の活気ある生活を垣間見ることができます。都市の構造は、イスラム文化の特徴を反映しながらも、海洋交易都市としての機能も持ち合わせています。

現在のスースのメディナ

スースのメディナは、現在も多くの住民が生活する活気ある都市でありながら、歴史的な景観を維持しています。世界遺産として保護される一方で、観光地としても人気があり、多くの訪問者がその魅力を体験しています。特に、港を背景に広がる歴史的街並みは、北アフリカの文化の融合を感じさせるものとなっています。

スースのメディナは、中世イスラム都市の典型例として、その歴史的価値と文化の多様性を伝える貴重な遺産です。訪れる人々は、城壁や要塞、モスクを巡りながら、過去の交易都市としての繁栄と、今も続く人々の営みを実感することができます。

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この記事を書いた人

世界遺産ハントの管理人。

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