ペントセロ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
| 国 | イラン・イスラム国 |
|---|---|
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 世界遺産登録年 | 1979年 |
| 登録基準 | (ⅲ)(ⅳ) |
| その他の区分 | |
| 公式テキストページ | 中巻23p |
| 英文タイトル | Tchogha Zanbil |
※テキストは世界遺産1500(2024年発行の最新版)になります。参照はこちら
古代都市チョガー・ザンビールとは
古代エラム王国を守った聖地
古代都市チョガー・ザンビールは、イラン南西部のフーゼスターン州に位置する古代エラム王国の宗教都市遺跡であり、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、紀元前13世紀にエラム王ウンタシュ・ナピリシャによって建設され、メソポタミア以外で最も保存状態の良いジッグラト(階段状神殿)を有する貴重な考古学遺産として高く評価されています。
地理と歴史的背景
古代都市チョガー・ザンビールは、スーサの南東約30キロメートルに位置し、エラム王国の宗教的中心地として機能しました。
- ウンタシュ・ナピリシャ王による建設
紀元前1250年頃、エラム王ウンタシュ・ナピリシャが神々への奉納のために都市を築きました。 - ジッグラトの建設
都市の中心には、エラムの神インシュシナクに捧げられた巨大なジッグラトがそびえ立ち、宗教儀式の場として使用されました。 - アッシリアによる破壊
紀元前645年頃、アッシリア王アッシュールバニパルの侵攻によって都市は破壊され、未完成の建築物が残されました。
主要な景観と特徴
古代都市チョガー・ザンビールには、エラム文明の建築技術と宗教的信仰を示す貴重な遺構が点在しています。
- ジッグラト(階段状神殿)
高さ約50メートルの神殿で、エラム建築の最高傑作とされています。 - 三重の城壁
都市は三重の城壁に囲まれ、宗教区域、王族の居住区、一般市民の居住区が区分されていました。 - 未使用のレンガ
都市が未完成のまま放棄されたため、使用されなかったレンガが多数残されています。
文化的価値と遺産保護
古代都市チョガー・ザンビールは、エラム文明の宗教的・建築的発展を示す重要な遺産として、世界的に認識されています。
ユネスコの世界遺産登録後、イラン政府や国際機関による保護活動が進められています。特に、ジッグラトの保存と観光管理が強化され、持続可能な遺産保護が行われています。
現代における意義
古代都市チョガー・ザンビールは、古代エラム文明の宗教と建築技術を学ぶ場として、世界的に注目されています。特に、メソポタミア以外のジッグラトの保存状態を理解する上で重要な拠点となっています。
この遺跡を訪れることで、イランの壮大な歴史と文化の価値を体験しながら、古代文明の遺産について考える機会を得ることができます。未来の世代へ向けて、その価値を伝え続けるべき遺産として、今後も保護と活用が進められていくでしょう。

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